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      「やっぱり君は君なんだよ」 
       
       
       
      何時だったっけ?確かそんなことを言われたような。 
       
       
       
       
       
       
      学校の門をぬけて商店街を通り越し、彼方に見える夕日を拝みながら薄暗い路地を歩いている自分はなんて平凡な学生なんだろうとか、典型的で嫌だとかどうでもいいことを思ってしまうのはどうだろう。 
      やはり環境がそろいすぎているのだろうか。 
      なんていうんだっけ…まあ、例えて言うならどっかの調子のいい学園モノのゲームに出てくる主人公みたいな。 
      これでヒロインとなる女の子が4・5人いれば現実で楽しめそうとか。どうでもいいんだけど。 
       
       
       
       
       
       
      「平凡はいいよ。」 
       
       
       
      誰だぁ?そんなこと言う奴。 
       
       
       
       
       
       
      学校から家まで約30分。寄り道すれば何時間でもかけることができる。 
      ゲーセンだろうが、買い食いしようが、本屋で立ち読みしようが。 
      ……これって平凡だろうか? 
      まぁ、今日は珍しく真っ直ぐきたつもり。なにせ部活さぼってきたんだしね。部員に会ってバレたらどうしろというのだろう。 
       
       
       
       
       
       
      「普通に暮らせることがどんなに素敵か、考えたことある?」 
       
       
       
      ”普通”なんて言葉、人の逃げ道にしかなんないだろ? 
       
       
       
       
       
       
      自分は普通だ。なんて言う奴ほどおかしいと相場が決まっているもんだ。 
      大体、普通は一体どこからどこまでの範囲以内なんだろうか。それって感覚によって個人の差があるんだし。 
      だからといって、自分は普通じゃない。なーんて言う奴が普通かといえばそれは違うだろう、と思う。 
      ようするに、普通ほど曖昧な言葉なんて無いんだろうな。 
       
       
       
       
       
       
      「素直が一番だよね」 
       
       
       
      嘘も方便。真実は明日の嘘になる。 
       
       
       
       
       
       
      本当のことだから…って、「ハイそうですか」などと認めれることがどれだけある? 
      嘘は良くない。…それは誰だって思うこと。 
      隠し事しないでよ。…分かってるさ、意識してるよ。 
      素直になりたい。…頑張ってくれ。 
      だって、自分に言ったところで何かが変化するわけ? 
      人間人には言えない事の一つや二つ、あって当たり前なんだから。 
       
       
       
       
       
       
      「私のこと  嫌い?」 
       
       
       
      だったら付き合っていない。 
       
       
       
       
       
       
      何年付き合ってると思うんだ。自分が感情を表に出すのが苦手なことぐらい知ってるくせに。 
      嫌いなわけない。じゃなきゃ関わろうなんて思わないから。 
      そりゃあ、口うるさいし、強引だし……まぁ、疲れるけど。でも嫌気がさすわけではなくて…ほら、な。 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
          明日なんて謝ろうか。 
       
       
       
       
       
       
      reflect - - 反省 
      せめて心の中で謝らせて。 
       
       
       
       
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