北アルプス展望旅(その2)  ’93春
   − 安房峠〜上高地 −

 

 翌朝は大変良い天気でした。我々は安房峠を越え、上高地へ向かうことにしました。平湯から東へ、山の国道を登って行きます。やがてその峠に到着すると、いきなり朝の日差しに照らされた雪の穂高岳が目の前に現れました。しばしクルマを停めてみとれてしまいます。振り返ると、乗鞍岳も見えています。


安房峠で突然、穂高岳が出現!!


安房峠から見る乗鞍岳

 峠からは急カーブの下りの連続となります。そして上高地の入口である釜トンネルに出ますが、交通規制のため入ることはできません。通り過ぎて駐車場まで行きます。そこからタクシーで折り返して、ようやく釜トンネルを通過できました。焼岳や大正池を見ながら行くと、再び穂高岳が目の前に現れます。終点でタクシーを降り、河童橋方面へ歩いていくと、良く見る「上高地からの穂高岳」という構図の風景にご対面できました。

 まだ初春という雰囲気ですが人は多く、さすが代表的な登山基地&一級の観光地だけあるなと思いました。河童橋にも登山者と観光客が入り乱れていました。


梓川、河童橋、そして穂高岳


梓川のマガモ(?)

 河童橋付近の賑わいを通り抜け、梓川左岸の道を上流へ少し歩いてみました。林を抜けると、やがて梓川に隣接するようになり、人も少なくなってきました。河原に出てみると、それまでの喧騒がウソのような静けさがあり、自分は山の中に身を置いていることを実感したのです。


河童橋の賑わいと焼岳


梓川沿いを少し逆上ってみた

 ターミナルまで戻り、再びタクシーに乗って上高地を後にします。駐車場でクルマに乗り換えると、やはり再び安房峠を越えて帰ることになりました。峠からの穂高岳は、何とも言えない衝撃的な風景だと思います。


安房峠付近


再び安房峠から穂高岳を見る

 こうして峠を越え平湯を通過して西へ進みます。やがて高山に入ります。途中、振り返ると、乗鞍岳の連峰が見事に連なっていました。さらに、笠が岳の雪形である「白馬」もきれいに現れていました。


高山から見る乗鞍岳の連峰


笠が岳の雪形、右側を向いた白馬

 こうして二日間にわたった展望の山旅は終わりました。こんなのんびりとした時間を過ごすのも、贅沢で良いなと思います。(終わり:2000年1月2日記述)

 

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