中央アルプス、三ノ沢岳 ’95夏

 8/12(土)日帰りで三ノ沢岳へ行ってきました。

 友人2人とともに可児を6時に出発し、駒ヶ根の駐車場に着いたのは8時。バスでロープウェイ乗り場へ向かいます。ほらミレーさんの情報にあるように、道路崩壊現場で別のバスに乗り換えます。ロープウェイの待ちは約一時間。千畳敷には10時半に着きました。ガスが出ていて展望はいまひとつですが、天候は良好でした。

千畳敷カールと宝剣岳

1.三ノ沢岳への道
 千畳敷から木曽駒ヶ岳へ向かう登山道は人の列が出来ています。我々はその人波とは逆方向、左手の極楽平方面の道を行きます。ロープウェイではあれほどたくさんの人がいたのに、この道は人もまばら。30分弱で極楽平に着き、右手の宝剣岳方面へ。すぐに三ノ沢岳への分岐に到着。この地点では、千畳敷からそそり立つ宝剣の雄姿が間近です。そこから三ノ沢岳への道はアップダウンを繰り返す尾根道です。ハイマツの間を抜ける箇所が続き少々やっかいですが、ときおり木曽側からの風が心地良く吹き付けます。途中に遭難碑のケルンがあり、そこからややきつい登りを登りきると、不意に頂上に着いてしまいました。分岐から1時間半弱。
 

極楽平の分岐から宝剣岳を見る

三沢岳山頂は間近

2.展望
 三ノ沢岳の山頂は、大きな岩が重なり合っています。「三沢岳」(「ノ」は無い)と書かれた石柱(三角点?)のある場所は、そこよりやや低い地点にあります。我々が着いた直後は、木曽谷方面がよく見えていましたが、ガスで山はほとんど見えず、やがてガスが谷さえ覆い、何も見えなくなりました。しかしこの山の行き帰りには、木曽駒ヶ岳から桧尾岳あたりの山々を間近に望むことができました。ガスの切れ間に、チラリと空木岳らしき山も見られました。主稜線からやや離れているだけに、中央アルプスを迫力を持って眺められます。残念ながら遠方の山はまったくダメでした。出会った人の話しでは、朝は御嶽が見えたそうです。

↑木曽駒ヶ岳〜宝剣岳を望む 

                宝剣岳直下を行く同行者→


3.静かな山域
 お盆の混雑期とあって、千畳敷まではすごい人でしたし、木曽駒方面も結構人が多かったようです。がしかし、三ノ沢岳は忘れ去られたように閑散としていて、往復で出会った人は十人もいません。まるで独立峰のようにそびえるこの山は、ピラミダルな山容とカール地形が特徴的です。白山から富士山と誤認された山とも言われています。花も多いということですが、時期が悪かったのか、ちらほらという感じでした。でも途中にお花畑と化すであろう場所もありました。以上、唐突な山行報告です。 (終わり)

(1995.8.13 FYAMAPに掲載)

 ホームへ