
大脱走
自分の大好きな映画
でもまさか、自分の子が。
はじまりはじまり。
これは、フィクションではありません。
実話です。

息子四歳
会社の電話がなった。
もしもし、なんだお前か。
妻であった。
今保育園に迎えにいったら
息子がいないって。
なにそれ
最後に保母さんが、見たのは40分くらい前
でも、ちゃんと門は、閉まっていた。
じゃあどこかにいるだろ。
全保母さんが探したけどいない。
では、いったいどこに?
なぜ、そんなに長い時間チェクしてなかったの。
電話をしながら妻は、あわてていた。
でも、自分は冷静だった。
ちゃんと門は、閉まっている。
いなくなるはずが無い。
しばらくたって又、電話
やっぱりいない。
すぐ帰ってきて。
もしかしたら、ほんの少しだけ壊れていた金網
もしかしたら。
こういう所は、ゴキブリ以上に目につく息子
そこだ。

いなくなってから、少なくても40分
いつも、走っている息子
いったい何キロ先まで、いっている?
車、電車 事故
頭の中が、いっぱいになった。
保育園に向う車の中、救急車のサイレンが気になった。

保育園についた。
保母さんに事情を聞く。
妻は長女を背負い、探しにいっている。
妻の車の中て゛、クーハンに入っている
次男が泣いている。
お母さん達が、ヒソヒソ話しをしている。
保母さんが走っている。
なななななな、なにこれ。
やっと現実に気がついた。
少し暗くなって来ている。
町内放送が鳴った。
四歳の子が行方不明になりました。
名前は、自分でいえません。みつけた方は
保育園か、警察までおねがいします。
なにそれ。
5時すぎになると、市役所の職員が
約10人くらい、応援にきた。
暗くなってきた。

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