父の想い

息子の障害から立ち直ったとは、まったく言えません。
でも、ふとこんな事も、考えるようになりました。

それまでに、4年かかりました。





今二年生になった息子よ。
お父さんは、君が生まれたとき、心からうれしかったぞ。

出産から心配ばっか、かけやがって。
そしてとどめは、自閉症という障害

まいった。

君に障害があると知ったときお父さん、狂ったぞ。
もう、何もかもどうでもいいとさえ思った。

妻にやつあたりした。
妻もやつあたりしてきた。

家庭が傾いた。

一番大事なものが、無くなっていく気がした。

今、4年たってほんの少し前を見ようとしている。

やっと


兄弟が、多いとおまえとの時間がどうしても減ってしまう

わかっている。


でも、きずいた
兄弟達が、おまえに刺激をあたえてくれてる。

自然に

それを、見てたらうれしくて


また、家族が戻った気がして。





もうひとつ、こんな馬鹿げたことも想った。


いつか、いつか私が死ぬとき
病院で私の心臓の波形を見て、喜んでおくれ。

そして、死んだときパニックしておくれ。

もちろん、私が死んだことでなく
波形が、止まったことで。




そのとき、私は思うであろう。

それでこそ、我が息子。


これで、ゆっくり眠れそうだと。




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