父の想いその2
情けない父がいる
頼りない父がいる。
あきらめの悪い父がいる。
だけどおまえを、愛している父がいる。

子供が先に死ぬ事ほど親不孝はない。
でも、息子の人生を見届けたい。
社会に適応できない息子が、歩いた人生を。
精一杯全力で生きた息子を
寿命を生きぬいた息子を
生まれてから、死ぬまでの息子を
見届けたい。
そう思いながらでも、お前の死ぬ姿なんてみたら気が狂う自分がいる。
両方とも本当である。

これからお前には、どんな人生が待っているのかな。

お前に大きな障害があろうと
お前と暮らし、お前と笑い、お前を怒り
お前を蹴飛ばし、お前を誉める。
健康の子と同じように育てていける
そんな父親に自分はなりたい。

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