● 目的 これまでの認知症高齢者の支援の取り組みを見ますと、介護をする家族は、同居家族・ 別居家族それぞれに見守られながら介護を行い家族への負担もそれぞれ抱えています。 また認知症高齢者本人を見ましても゛寂しさ゛や゛不安感゛から、いわゆる周辺症状を引き 起こす場合があるといわれます、こうした色々な実態を踏まえて、これからは同居・別居 家族を含めた家族の介護負担を軽減し、支援を受ける認知症高齢者にとって、やすらげる 時間を提供することを目的にしていきます (注)周辺症状とは 感情失禁、意欲低下、夕方症候群(不眠、攻撃的)、介護に対する抵抗、せん妄、 妄想、異食、収集癖、不潔行為、性的逸脱 周辺症状は、周りの人の対応の仕方で軽減できたり、改善できたりします。 ● 支援内容 やすらぎ支援として、介護を担う家族の留守中や休息が必要な時に認知症高齢者 宅を訪問し、話し相手や見守りを行う。 支援の内容は危険に対する見守りや話し相手をしますがケースによっては、その 人が昔好きだったことを一緒に行う、散歩をするなど、高齢者とともに楽しく、 落ち着いて過ごすことを基本とします。高齢者本人・介護家族双方と信頼関係 を築き、安心してもらうことが、大変、重要だと思います。 ● 認知症の関わり方 1.常に耳をオープンにしておく 2.対等な関係の維持、気遣い、同じ目線 3.くつろいだ雰囲気、話しやすい言葉、柔らかな表情、ほほえみ 4.ゆっくり相手のペースで一定のパワー(心のエネルギー) 5.自尊心を傷つけない・否定しない・怒らない・うまく誘導してあげる・理屈で 対応しない 6.積極的なストロークの投げかけ 7.アイコンタクト・タッチング 8.聞き上手の人がいい 9.家族との対応・・・考え方を良く聞 |