バンドスコープ の製作     2021−3

最近のリグは バンドスコープが使えるのが普通です  何とか自作できないか と考え 古いオシロスコープと自作の受信機を組み合わせ 実用に使えるバンドスコープを製作しました

とリあえず <7MHZ帯が見れればよい> とし 自作のLA1600を使った受信機に手を加えました


自作の受信機は 7.000〜7.300 までのSSB・AM が受信でき 周波数表示は中華製のプリセットカウンターを使った デジタルです

同調回路にはバリコンを使わず バリキャップによる電圧制御にしました ダイヤルは10KΩの多回転ボリュウムです


オシロは30年位昔の トリオ製 CD−1303G    スポットの輝度が暗く 長く使用していませんでしたが 分解して調べて見ると 高圧(約1200V)電源の平滑コンデンサの容量抜けを発見 手持ちのコンデンサを 直並列で交換し修理


受信機の基礎実験はこちら


オシロの横軸(X)に周波数で可変する電圧を加え 縦軸(Y)にSメータからの信号を加えてやれば バンド内が見えることになります

0V〜9Vまでを変化するノコギリ波を作り バリキャップに加えてやると 局発の周波数が変化します X軸に加えれば横一本線になるはずです

ノコギリ波発生回路はデジタル方式を含めて何種類か実験しましたが 一番簡単なPUT発振回路が一番優秀でした(使用部品は R3本 TR2個 C1個) 発振周波数は10HZ程度(回路は下記)

受信機は3Vで動作していますが バリキャップの電圧は別電源で 9Vを加えます  

手作り受信機の後部に オシロ用の「H」「V」出力端子を取り付けました

中央の基板の4っ並んだ黄色い部品は 455KHZのセラミックフィルター

すべて ジャンク箱から集めた部品 当面の制作費は ゼロ円!

右下の基板の上隅にノコギリ波発生回路 

真中の上側がLA1600を使った 7MHZ受信機のメイン部分
下の小さい基板が BFO  更に下は周波数カウンタ部分  右上が局発部分 (バリキャップで周波数を変える) 

左上の小さい基板は 3Vから9Vを作る DC−DCコンバータ(現在は 006Pで代用)

左下側の基板は 2SK439を使ったプリアンプ


左側7.200 右側が7.000(メーカー製と反対か? ノコギリ波の都合で・・・) 画面上に直接数字を表示する ことはできない が スイッチ一つで 周波数はわかる

左の写真では 5〜6局の強力な信号が 「見える」

ノコギリ波の直線性の問題で 中央が 7.100ではない

「貴局の信号がバンド内で一番強い」とリポートが送れる 




自作の簡易バンドスコープを見て 「帯域 ガ広イ デスネ」など と は 決してリポートしてはならない  hi hi
 

バリコンの代わりにバリキャップを使う

PUT発振回路  PUTが入手できないので トランジスタを組み合わせた  10HZ位のノコギリ波が作れる






注意  参考にされる方は 必ず基礎実験をして定数を決めてください   

興味のある方 メールください   ja2dvh@jarl.com