新しくなった多治見中学校の校舎は「文部科学大臣奨励賞」(最高賞)を受けましたが、今度は「第5回岐阜県21世紀ふるさとづくり芸術賞最優秀賞」を受賞しました。また、「アーキテクチャー」(日経新聞)という雑誌の表紙で紹介されています。
多治見市では「エスキス方式」という新しい方法で設計者を決めています。多中の場合も多治見市の設計集団を含めた6社から建物のイメージ図やどういうコンセプトで建物を建てるかを提案してもらい、それを審査して設計者を決めました。結果
は学校建築では定評のある「象設計」が選ばれました。 また、建築は大手の業者と市内の2社の共同企業体で建設しました。
とても熱心な若手の設計士が担当していました が、彼の能力が多治見市の建築の「水準を決める」(今年建てた池田保育園も他にはないような質の高い建物になりました)といってよいほど、いい建物を造ってくれました。生徒はもちろん訪れた人が口をそろえて、「いいなあ、こんな校舎でもう一度勉強したかった」といってもらえます。
今回、滝呂小の校舎建設も同じ方法で設計者を決め、地元説明会も済ませました。今回はコンセプトを決めるのに「ワークショップ」を行いました。子どもたちの生活の場としての学校、地域の拠点としての学校と環境を大切にしたコンセプトが出来上がりました。
今回も地元の設計士にも声をかけましたが、残念ながら参加してもらえませんでした。とても質の高い提案が参加した設計事務所から出され、一枚一枚の図面
を見ているだけでも楽しくなる(それゆえ、審査はきっと難しかったんでしょうね)エスキスが出されました。
夢が広がる学校ができると確信しています。
|