蛹化不全(顎ズレ)

オオクワガタを飼育をしている過程で、どうしても避けられないのが
蛹化不全です。
蛹化不全とは幼虫が蛹になるとき、何らかの要因で上手く蛹になれず
変形したり顎ズレを起こしたりします。
重度の奇形が発生した場合は、残念ですが羽化すら出来ない場合も
あります。
今回は、顎ズレを起こしてしまった蛹への対応を掲載します。

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まず、顎ズレを起こしてしまった蛹を慎重に掘り出します。
そしてキッチンペーパーをしいた上に優しく置きます。

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次は慎重に手で整形できるかどうかを確認し、不可能であれば諦める
蛹になってから2〜3日が勝負だと思っております。
可能な場合は、瞬間接着剤を大顎の先端に少し付けて固定する
完全に接着できるまで動かさないようにする。
蛹は非常に柔らかいので最善の注意をはらって行う。

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完全に接着した事を確認したら、人工蛹室に移し羽化を待つ。
その他にも変形があった場合は、出来る限り整形する。

agozure3.jpg

まだ多少の変形や歪みがある為、完品で羽化する補償はありませんが
最低限の奇形で羽化できると思います。

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