添加剤発酵マットの作成

クワガタの幼虫飼育用の添加剤発酵マットが多く販売されていますが、添加剤を入れ
工夫することによって、自分だけのオリジナルマットを作る事ができ、楽しみも増えます。
添加剤を加え発酵させることによって、栄養価の高い幼虫の餌にすることが出来ます。
菌糸びん飼育と比べ、低コストということもあり現在でも、オオクワガタの飼育などに
使用されています。
ヒラタクワガタやアンタエウス飼育などにも使用することが出来ます。
但し、大型の成虫は出ませんので、大きくしたいのなら菌糸ビンを使用した方がいいです。

・作成手順

@

matto1.JPG 用意する物
未発酵マット(クヌギやコナラなど)
添加剤(小麦粉)など
衣装ケースなどの大型容器
水など

A

matto2.JPG まず、大型の衣装ケースなどに未発酵マットを入れ
添加剤(小麦粉)などを体積比で5〜10%加え
ムラにならないように、よくかき混ぜる。
添加剤を入れすぎると発酵しすぎて腐敗することが
ありますので注意が必要。

B

matto3.JPG よくかき混ぜたところで、少しづつ水え、強く握って
崩れるか崩れないくらいになるまで、水を加える。
この時必ず、添加剤を先に入れてください。
後で入れると、添加剤がダマになってしい、マットと
うまく混ざりません。

C

matto4.JPG

後は、乾燥しないように蓋をして、そのまま放置します
夏場は自然に発酵して熱が発生し、温度が上昇します。
マットが固まらないように、時々かき回してください。
3〜4週間も経てば温度も下がり、自家製発酵マットの
完成です。
冬場は温度が低いので発酵しませんので、
電気毛布等で加温する必要があります。

D

bin5.jpg

発酵マットをビンの中にいれ、詰込み用の棒で詰める
詰め方は、菌糸びんを詰める場合とほぼ同じです。
はじめは少し緩めに詰め、上の方はきつめに詰める
Mビンの場合は三度詰めを行います。
三度詰めとは、まずマットを押し込まず満タンに入れて
詰込み用の棒で詰める、隙間が出来た所へ再度
マットを入れて詰めこむ、最後の1回は硬めに詰めこむ。

E

bin7.jpg

詰め終わったら、少し穴をあけて幼虫を入れます。
ビンの口に適当な大きさに切ったキッチンペーパーを
被せ穴の空いた蓋を被せる。
餌が合わないと、幼虫が上に出てくることがあります
その時は、自家製発酵マットの使用はやめた方が
良いでしょう。
違う飼育方法に切り替えてください。

F

matto5.JPG

こうして詰めたビンは、発酵マットが黒くなったら
マットを交換します。マットの粒子が細かくなってくる
ので、よく食べたかどうかは判断できます。
目安としては、2〜3ヶ月で交換します。


   


注意事項

・マットを交換する場合は、古いマットを1/4くらい残し混ぜてから、詰めてください。
・発酵途中のマットは発熱します温度が常温に戻っていることを確認してから、詰めてください。
・添加剤や水が多すぎると、マットが腐敗しますので注意してください。
・マットを保管する場合は、ハエなどが入らないように注意してください。

 

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