一番身近な(ハズの)神話
日本

■妨害ヴァージョン■
★破壊神スサノオと龍神ヤマタノオロチ★
スサノオ
おいおい
そんなバケモノを
仲魔にするつもりか?
息の根をとめた
つもりだったが
まだ生きていたとはな!
ヤマタノオロチ
グォォォォ!
オレサマ オマエ キライ
スサノオ
それはこっちのセリフじゃ
かよわき乙女を
エサにするとはけしからん
ヤマタノオロチ
オレサマ ヤマ マモル
テツ ツクル
ダイジナ シゴト!
オレサマ エライ カミ
エサ モラウ
ワルクナイ!!
スサノオ
だまれ バケモノ
今度こそ息の根
とめてくれるわ!!
ヤマタノオロチ
オマエ キライ
オレサマ オマエ コロス!


★天津神タケミカヅチと国津神タケミナカタ★
タケミカヅチ
待たれよ
アズマどの
この者は天に牙むく
逆賊ですぞ!!
タケミナカタ
またオメーかっ!
今度という今度は
もー許さねぇっ!!
タケミカヅチ
弱い犬ほど
よくほえるものだ
のう タケミナカタよ
余にコテンパンにされ
諏訪から出ないと誓った
あの約束を忘れたのか?
タケミナカタ
んな契約なんぞ
クソッ食らえ!
異国の神々に
好き勝手させて
天津神が聞いてあきれらぁ
タケミカヅチ
クッ・・・
あいかわらず
血の気の多いガキだ
だが うぬの力では
余は倒せぬぞ!
タケミナカタ
うるせー
俺はあの時とはちがう
今こそおめーを殺すっ!
▲図星発言にカチンときたタケミカヅチ。でも、確かに
争っている場合じゃないね・・・。

■フォローヴァージョン■

★破壊神スサノオと国津神オオナムチ★
スサノオ
おいおい 婿殿
少しは落ち着くのだ
オオナムチ
こ これは・・・!
お義父上ではありませんか
とんだ醜態を
お見せしたようで
お恥ずかしいかぎり・・・
スサノオ
いや 元気そうで
なによりであった
わが娘スセリヒメも
息災でいるだろうか?
オオナムチ
おかげさまで
妻はよくつとめてくれます
スサノオ
ところで 婿殿
この国の乱れようは
そなたも知っておろう
どうじゃ そなたも
助力してはくれぬか
オオナムチ
その点に関しては
私も憂慮していたところ・・・
こうしてはおられませんな
わかりました
この国のためとあらば
わが力 存分に発揮しよう


★破壊神スサノオと地母神クシナダヒメ★
スサノオ
おお そなたは
クシナダヒメ!
ずっと探していたのだぞ
クシナダヒメ
まあ 貴方は
我が君では
ありませぬか
どういうことです?
人間に味方などして・・・
スサノオ
なに ちょっとした縁でな
この者の世直しの旅に
つき合っておるのよ
クシナダヒメ
世直しの旅 ですか?
それはまた
ご苦労なことですね
スサノオ
この国はメチャクチャだ
このまま ほうっておけば
滅亡するであろう
そなたも一緒に来てくれ
昔のように
余を助けてはくれぬか
クシナダヒメ
大蛇の牙から
すくわれて以来
わが命は貴方のもの
しかし
人間の家来とは・・・
・・・よし
わかりました
ワラワもまいります


★国津神オオナムチと国津神スクナヒコナ★
オオナムチ
そなたは
スクナヒコナ・・・
我を見忘れたか?
スクナヒコナ
その声は 兄者!
なんと おなつかしい
息災でおられましたか
オオナムチ
弟よ なぜ去ったのだ
そなたが去った後
余がどれほど悲しんだか・・・
常世とやらは
我らが作りしこの国よりも
すばらしきところなのか?
スクナヒコナ
許してくれ・・・兄者
我もまた兄者とともに
行きたいと願っていた
しかし・・・
オオナムチ
もうよい もうよいのだ
また共に行こうではないか
すぎさりし日のように
異国の神々に
踏みにじられたこの国を
たてなおすのだ
スクナヒコナ
無論そのつもりじゃ
そのために常世より
まいもどったのだから
我も共にゆこう
この命
尽き果てるまで
▲洪水で全てを滅ぼす唯一神とは正反対ですね・・少し感動


★国津神サルタヒコと女神アメノウズメ★
サルタヒコ
なんだ 誰かと思えば
ウズメじゃねーか
探してたんだぜ
アメノウズメ
おや どなたかと思えば
わが背の君では
ありませぬか
人間などひきつれて
何をしているのかえ?
サルタヒコ
おめぇヒマだったら
俺と来ねぇか?
手伝ってもらいてぇんだよ
アメノウズメ
この者の仕事を
手伝えというのかえ?
無礼な若者の
手下になるなど
ワラワはイヤじゃ
サルタヒコ
こいつさぁ
図体でっかいけど
頭ん中はガキなんだよ
ガキのすることに
いちいち腹立てること
ねーだろ?
アメノウズメ
そのように言われると
腹をたてるのは
大人げなくも思われる・・・
ふむ・・・そうじゃのう
・・・よし
ワラワも行くとしよう


★国津神スクナヒコナと国津神オオナムチ★
スクナヒコナ
待たれよ
答えを早まってはならぬ
兄者 我をお忘れか
弟分のスクナヒコナじゃ
オオナムチ
おお・・・スクナヒコナ・・・
なぜだまって
余のもとから去ったのだ
常世とやら
我らが作りしこの国よりも
すばらしきところなのか?
スクナヒコナ
許してくれ・・・兄者
我もまた兄者とともに
行こうと願っていた
しかし・・・
オオナムチ
もうよい もうよいのだ
こうして再会を
はたしたのだから
スクナヒコナ
喜んでばかりは
おられませぬぞ
この国の乱れようは
目にあまる状態
オナムチ
弟よ みなまで言うな
また共に行こう
過ぎ去りし若き日のように
アズマケイよ
すまぬが
余も世話になるぞ
▲人間をちゃんと考えていてくれてる神さまは珍しいので、ありがたいです・・・。(涙)


★女神アメノウズメと国津神サルタヒコ★
アメノウズメ
わが背の君よ
愛しい貴方
ワラワのことをお忘れか?
サルタヒコ
なんだ おめーかよ
人間なんかとつるんで
何やってんだぁ?
アメノウズメ
ほほほほ・・・人間なんぞ
ワラワの色香の前では
かたなしじゃ
そなたにも
心当たりが
ありましょう?
サルタヒコ
けっ おめーまた
大股おっぴろげて
おどったのかよ
オレもよくこんな尻軽女を
嫁にしたもんだよな
アメノウズメ
裸体は女人の
武器じゃ
だがサルタヒコ
この素肌
万人の目にさらそうとも
ワラワの魂だけは
そなただけのもの
いざ共にまいりましょうぞ
わが背の君よ
愛しい貴方
サルタヒコ
ったく
おめーには負けたよ
オレも行ってやるか!


★妖魔イソラと妖鬼アズミ★
イソラ
アズミ ヨ・・・
ミグルシイ争イヲヤメ
ワシノ言葉ヲ聞クガヨイ
アズミ
うっせー!
人の喧嘩に
ちょっかいだすんじゃ・・・
・・・ゲッ
アンタもしかして
イソラ様?
イソラ
イカニモ
海ノ民ノ守護神
イソラ ジャ
アズミ ヨ
コノ者ハ ワシノ連レジャ
武器ヲ オサメテクレ
アズミ
そ そりゃあ
イソラ様の言うことには
逆らえねぇけどよ
なんだってまた
人間の味方なんぞに?
イソラ
話セバ ナガクナル
ふぃーりんぐ ガ
合ッタト言ッテオコウ
アズミ ヨ
オ主モ来ルガイイ
旅ハ ニギヤカナ方ガヨイ
アズミ
イソラ様が言うんなら
しょうがない
オレもついてってやるか 


★妖鬼アズミと妖魔イソラ★
アズミ
ナニいきり立ってやがる
ったく 年寄りは短気で
いけねぇや!
イソラ
オ主ハ アズミ カ・・・
年寄リ デ
悪カッタナ・・・
アズミ
今度はヒガミかよ
ったく始末に負えねえや!
それはともかく
イソラ様よぉ
アンタ オレ等の神様だろ
イソラ
イカニモ ワシハ
海ノ民ノ守護神デアル
アズミ ヨ
ワシハ 忙シイノダ
コノ人間ヲ
成敗シナケレバナラヌ
アズミ
おっと 待った!
こいつ 生意気だけど
けっこーイイヤツだぜ
イソラ様よぉ
オレと一緒に来てくれよ
こいつほっとけねぇんだよ
イソラ
イササカ不本意デアルガ
海ノ民タル者ノ 願イナラ
キカネバナラヌノウ・・・
ヌゥ・・・
ヨカロウ
仲魔ニナルトスルカ