菌糸ビンを使う場合は、デパートやホームセンターで購入してください。 
価格は、容量によって違いますが、1リットルくらいで千円前後です。 
コストを下げたい場合は、菌糸ブロックを購入して、自分で詰める方法があります。 
作り方は、こちらを参考にしてください。 
専用の菌糸ビンは、必要な栄養がいっぱいありますので、より大きな成虫を 
育てることができます。 
菌糸ビンのふたを開けると、白い菌糸の固まりがありますので、スプーン 
等で少し取り除いてくぼみを作り、そこに幼虫を入れてください。 
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このように入れる。 
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中央に直径1.5cmくらいの穴が開いていますが、そこに直接幼虫を入れないで下さい 
菌糸ビンに入れた幼虫は、自分で菌糸ビンの中に潜って行きます。 
但し、卵や1齢幼虫(頭が白い幼虫)は、菌糸に巻かれて死んでしまう場合が 
ありますので、クヌギマットのビンや産卵木で、少し大きく(体長1cm位)してから 
入れたほうがいいと思います。 
幼虫は、白い部分を食べて進みます、8分目くらいまで白い部分を食べてしまったら 
新しい菌糸ビンを用意して交換してください、成虫になるまでに2〜3本必要です。 
幼虫を移し替えるときは、スプーンなどを使って幼虫をキズ付けないよう慎重に 
掘り起こして行きます、幼虫の居所がわからない場合は、特に注意が必要です。 
移し替え時は、なるべく素手で触らないように注意してください。 
新しい菌糸ビンに幼虫を移した後、食べカスを一つまみ入れて置くと、 
早く新しい環境に慣れるようです。交換手順はこちらを参考にして下さい。 
幼虫を入れた菌糸ビンは、涼しくて暗い場所に保管してください。 
直射日光が当ったり、振動が多い場所には置かないようにしましょう。 
気温は年間を通じ23℃が理想ですが、日本の気候を考えると専用部屋がないと 
そうはいきません。 
しかし、出来るだけ23℃に近づけるよう努力してください。 
大きな個体を期待しなければ、常温飼育でも大丈夫ですが夏場に閉め切った部屋に 
置くと室温が30℃を超えるので注意してください 
最悪でも、冬は10℃以上で夏は30℃以下を保ってください。 
あとは、菌糸ビンを交換するまで、定期的な観察以外、何もする事はありません。 
菌糸ビンで飼育していると、よく菌床からキノコが生えてくる場合がありますが 
問題はありません。 
しかし、キノコを放置すると、菌床の栄養分をキノコが吸ってしまいますので 
早めに取り除いてください。 
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